岩に座る裸婦

アルフォンス・ミュシャ 岩に座る裸婦 1898–1899 銅 ミュシャ財団 提供

アール・ヌーヴォーの芸術家であるアルフォンス・ムハ(ミュシャ、1860–1939) の人生哲学と豊かな作品群は、本展のコンセプトの原点となっています。晩年の作品《三つの時代》は、ムハの芸術的遺産とそこに込められた哲学的側面の精髄ともいえる存在であり、そのメッセージは過去から現在、そして未来にいたるまで、時を越えて有意義だといえるでしょう。鑑賞者たちは、現代アーティストの作品を見ながら、自己意識も集団意識も高次な次元へと観念的に上昇させてゆくことで生まれる、五感に訴えかける直接的な体験と、絶対的な人間性をムハの語り口で抽象的に投影した空間構成は、静かな佇まいの少女の像が置かれた、展示空間の最後のニッチにおいて頂点を迎えます。いわゆる『岩に座る裸婦』は、水面を見つめて物思いにふけりながら休む若い女性を表した作品であり、ミュシャが活動初期に、同時代のパリの彫刻家オーギュスト・ロダンのパリのアトリエで制作したものです。

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