来場者通路幅最大部

最長のニッチがあり、さらにパビリオンの上下階を縦に繋ぐ2つの吹き抜けによって、パビリオンの回廊の中で最も広がった空間で、展示の物語全体の文字通りのクライマックスが展開されています。クリスティーナ・クリーコヴァーのグラフィック作品を背景に、ヤクブ・マトゥシュカ aka Maskerの絵画作品が構成されたことで生み出された、空想の風景が広がります。ロニー・プレスルによる2組のガラス彫刻作品が天井から吊り下げられ、2層のフロアにまたがって展開されることで、視覚的イメージがさらに多層的なものになっています。

ロニー・プレスル for SIN もののあはれ(ディスプレイ) もののあはれ(眼) 2025 溶融ガラス、吹きガラス、銅、デジタルディスプレイ、デジタルアニメーション 240 x 139 x 82 cmロニー・プレスル ウラニウム・ローズ 2025 溶融ウランガラス 200 x 30 x 30 cm ヤクブ・マトゥシュカ aka Masker 上まで引き上げよう 2025、180 x 140 cm アトラス 40+ 2024、80 x 60 cm ロンドンの通り 2025、140 x 180 cm 個体(ミツバチの群れの一員であることの洞察) 2024、190 x 140 cm ストリートビュー 2024、60 x 45 cm 歩道の少年(自分の中にあるものには、地上でなければ気づかない) 2024、160 x 100 cm キャンバスにアクリルLunchmeat Studio ルサルカ(3幕構成のオペラ/作品番号114) 第1幕:月に寄せる歌 作曲:アントニーン・ドヴォジャーク リブレット:ヤロスラフ・クヴァピル ガブリエラ・ベニャチュコヴァー チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ヴァーツラフ・ノイマン ℗ 1982 SUPRAPHON a.s. 1つ目の吹き抜けには、先端に花のモチーフのある枝を吊るした作品が現れます。『もののあはれ』と題された本作は、美しさと儚さを象徴しています。枝の先端にはデジタルディスプレイがついており、ガラスでできた凍った桜の代わりとして、ハイパーリアリズムから未来派にいたるまで、様々な熱帯の花のアニメーションが映し出されます。

2つ目の吹き抜けを占めるのは、長い茎と鋭いトゲを持つ野バラの、巨大な花の視覚芸術作品です。美が生まれ、徐々に衰え、滅びゆくという永遠のサイクルを表現しています。ロニー・プレスルは花の図像学に注目し、そこから連想して制作しています。ウランガラスで作られた輝くバラは、魅惑的でありながら同時に不気味な雰囲気も醸し出しています。

ニッチの展示空間では、回廊を登りながら見てきた物語のモチーフや登場人物と出会います。ヤクブ・マトゥシュカ aka Maskerの近作の作品から選ばれた複数のキャンバス作品は、一見するとありふれた人間の生活の一場面のように見えますが、マトゥシュカはそれを足掛かりに、見るものに普遍的な真実を連想させようとしています。それらは、絵の奥からあふれ出すような輝くエネルギーを通して現れ、私たちが垣間見ようとする、日常の経験を超えた形而上的な次元を示しています。

視覚的風景を越えると、アントニーン・ドヴォジャークのオペラに登場する最も有名なアリアが響き渡ります。

水の精ルサルカと人間との間の叶わぬ愛を描いた幻想的な物語は、20世紀初頭に生み出された壮大な作品であり、湖面のゆらめきや反射する月の光、そしておとぎ話の夢のような魅力を見事に描いています。

月が人間の住処を見下ろしている場面など、リブレットのいくつかの部分が、Lunchmeat Studioが世界中で知られるこの音楽作品を展示の頂で取り上げる動機のひとつとなりました。 Lunchmeat Studioによる、オンライン・コミュニケーションの原理に基づいたオーディオビジュアル・インスタレーションもまた、ある種のかたちでインターネットを介してプライバシーを覗き見るものであると言えます。同時に、オルドジフ・リプスキーの映画作品で、ヤン・シュヴァンクマイエルも関わった『アデラ/ニック・カーター、プラハの対決 』へのパラフレーズともなっています。

ニッチのグラフィックは、最新のデジタル印刷技術である Wall-ink によって施されています。

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