Lasvit ハーバリウム デザイン マーリア・チュレノヴァー=ホスチノヴァー 手吹きガラス(チェコ製クリスタルガラス) ミハエラ・ホリノヴァーの詩『歩くことは祈り』、クラーラ・クラーセンスカーの詩『見張台 』を添えたインスタレーション
国際的にも著名な企業Lasvitによる壮麗なインスタレーションも出展されています。マーリア・チュレノヴァー=ホスチノヴァーが手がけた『ハーバリウム』は、時が止まったような特別な瞬間を生み出し、通常は自然が儚さに委ねて消えゆく時間を形にするものです。乾燥させた植物をガラスに閉じ込める過程で、繊細な錬金術のような作用が起こります。自然のそのままの感触が、完全な石化状態としてとどめられ、元の形や意味を失わない刻印となります。これは、移ろいゆくものを注意を払いながら丁寧に記録する行為であり、その儚さは逆説的に記念碑のような力を帯びています。
本作『ハーバリウム』は、人と自然とのつながり、理性ではなく直観に基づく関係性を想起させます。チェコ製のクリスタルの中に保存された植物の痕跡は、美やインスピレーションの源として自然を表現するだけでなく、自分たちを超越したものを知覚できることを生き生きと証明してもいるのです。
作品全体の壮麗な趣を支えているのは、第一線で活躍するチェコの詩人、ミハエラ・ホリノヴァーとクラーラ・クラーセンスカーによる詩です。
照明デザインはLunchmeat Studioが手掛けています。